Ryzen 5でパソコンを作ろう  パーツ選び 3

CPUとマザーボード、PCケースと電源が揃った。あと絶対に必要な物はメモリーとグラフィックボードとストレージ、それにOSだ。

 

Ryzenで使うメモリーはDDR4と言う規格の物になる。DDR4にはクロックや転送速度により下図のような種類がある。

DDR4

今回製作するパソコンには16GB(8GB×2枚)のメモリーを搭載しようと思っている。性能に思い切りこだわるわけでもないので2枚のメモリーの規格が同じならクロックや転送速度はあまり気にする必要は無い。その辺はまあ適当に選ぶことにする。

デスクトップPC用メモリ DDR4 8GB×2枚

 

Ryzen発売直後はメモリー関係の不具合でトラブルがあったとか。現在はそのあたりも解消されているようだがやはりよく売れている物を使う方が安心ではないかと思いアマゾンで一番よく売れているらしいCORSAIRのメモリーを選んでみた。これヒートシンクのデザインもなかなか格好いいし(笑)

 

CORSAIR DDR4 デスクトップPC用 メモリモジュール VENGEANCE LPX Series 8GB×2枚キット CMK16GX4M2A2666C16

 

 

次はグラフィックボード。これはゲームをやるわけでもないので3000円台から4000円程度のローエンド製品でも充分、ではあるのだが折角CPUに高性能な物を選んだのだからせめてミドルレンジクラスの物にしたい等という気持ちもあって・・・。
そう言えば、Ryzen 5と同じ頃、AMDからRadeon RX 500シリーズというGPUが出ていたな。あれ、どうだろう?

Radeon RX 550、RX 500シリーズの中で一番下のグレードではあるけれどまあミドルレンジの入り口くらいのランクだろう、これ。

Radeon RX 550

 

と言うわけで、グラフィックボードはこれに決定。

PowerColor ビデオカード AMD RADEON RX550搭載 AXRX 550 2GBD5-DH/OC

PowerColor ビデオカード AMD RADEON RX550搭載 AXRX 550 2GBD5-DH/OC
POWERCOLOR (2017-04-20)
売り上げランキング: 19,722

 

 

 

さて、前のマザーボードのところで書いたけれど、今回のパソコンではOSをインストールするメインのストレージにM.2 (エムドットツー)と言う規格のSSDを使いたいと思っている。何しろSSDはハードディスクと比べると圧倒的に速い。OSやソフトの起動や動作を速くしたいというのが今回の重要な目標だからこれはやはり実現したい。今まで使っていたパソコンも最初はOSをSSDにインストールしていたのだが、容量120GBではすぐに余裕がなくなってしまった。今回はできれば500GBくらいの物を使いたい。ただし価格面ではまだSSDはハードディスクよりはかなり高いわけで、この辺が頭が痛いところではある(笑)

M.2 SSD 480GB-512GB

 

M.2には内部でPCI Expressに接続される物とSATA接続の物がある。スピードはPCI Expressタイプの物が圧倒的に速いのだが、価格もまた大分高い。それにPCI Expressタイプの物はかなり熱くなるらしい。放熱を考えなければならなくなるのは少し面倒。それに静音化とも逆行しそうだ。

今回はSATA接続の物にしよう。

 

と言うわけでSSDも決定。

WD SSD 内蔵SSD M.2 2280 500GB WD Blue WDS500G1B0B/SATA3.0

WD SSD 内蔵SSD M.2 2280 500GB WD Blue WDS500G1B0B/SATA3.0/3年保証
Western Digital (2016-10-25)
売り上げランキング: 3,491

 

 

データー保存用に容量の大きなハードディスクを使いたいが、今回は使っていない1TBのハードディスクが2台ほどあるのでそれを使うことにする。

それからDVDやブルーレイなどの光学ドライブもあった方が良いのだが、これもUSB接続の外付けブルーレイドライブを持っているのでそれを使う。

と言う事でこれで一通りパーツは揃った。

 

 

あっ、OSも用意しなければ。

Microsoft Windows 10 Home

 

 

パーツは揃った。
パーツは揃ったPCケース Corsair Carbite 100R Silent

PCパーツ  メモリー、グラフィックボード

メモリー

パソコンを起動するとまずBIOS(マザーボードに搭載されているマザーボードを動作させるためのソフト)が動作しそれからストレージに保存されているOSやOSの起動開始から動作させる必要のあるソフト、最低限必要なデーターが「メインメモリー」上に読み出され、OSが動作し始める。

通常メモリーと呼ばれているのは、この「メインメモリー」のことでパソコンは動作に必要なソフトやデーターをこの「メインメモリー」に置きそこでCPUとの信号のやりとりをして行く。例えれば「メインメモリー」は机の上面や作業台とも言えるだろう。机の上が狭すぎたり散らかっていると作業の能率は悪くなる。物が重なっていれば探すのに手間取るし、時には物が机から落ちてしまうかもしれない。机や作業台は広い方が使いやすいだろう。

メモリーもできれば多い方がパソコンはスムーズに動く。

しかし以前のWindowsは32ビットだった。32ビットのWindowsでは構造上の制限として使用できるメモリーが4GBに限定されている。
Windows XPから64ビット版も登場したが以前から使われていた周辺機器やソフトウェアが互換性が取れなくなるなどの問題もあり32ビット版から変わりづらかった。

Windows 8から最新のWindows 10とOSも変化し現在では64ビット版のWindowsが主流になっている。
64ビット版のWindowsでは使用できるメモリーの上限が飛躍的に上がった。(Windows 8 Proでは「512GB」まで、Windows 10 Proを利用している場合は「2TB」まで扱うことができる。実用上そこまで使うことは無いと思うが(笑))

実際メモリーの搭載量によって体感的にもパソコンの動作の変化を感じられるくらいはっきりした変化がある。メモリーは可能な範囲で多めにした方が良いだろう。

自作パソコンで使うメモリーはほとんどDIMMと呼ばれる細長い形状をした物だ。
メモリーにはSO-DIMMと言う少し小さな形状の物もあるがこちらは主にノートパソコン用に使われている。

 

メモリーには下記のような種類・規格がある。

DDR4・・・PC4-17000、PC4-19200、PC4-21300
DDR3・・・PC3-6400、PC3-8500、PC3-10600、PC3-12800
DDR2・・・PC2-3200、PC2-4200、PC2-5300、PC2-6400
DDR・・・PC2100、PC2700、PC3200
SDRAM・・・PC100、PC133

CPU、チップセットにより使えるメモリーの形式が違う。
数年前から最近までの製品ではDDR3を使用する物が多いだろうし最新の物ならDDR4だろう。

またメモリーの容量はMB、GBで表示されている。
1024MBで1GBとなる。

デュアルチャネルとは、パソコンに同じ規格、同じ容量のメモリを2枚取り付けることにより、転送速度を向上させる技術のこと。

最近のパソコンは、ほとんどデュアルチャネル対応になってる。販売されているメモリーが x2とか2本1組になっていることがあるのは、デュアルチャネルを考慮しているためだ。

これからバソコンを組むなら2本1組の物を選びデュアルチャネルにするのが良いだろう。

 

 

グラフィックボード

パソコンのグラフィック出力をスムーズに行うためには高レベルの演算処理が必要でそのためCPUとは別にグラフィック処理を専門に行うグラフィックチップ、あるいはGPUと呼ばれるパーツ(現在はほとんど「nVidia」と「AMD」(旧ATI)の2社により製造されている。)とVRAMと呼ばれるグラフィック専用メモリーを組み合わせ映像処理の拡張ボードとして作られているのがグラフィックボード、あるいはビデオカードと呼ばれるパーツだ。
(最近のパソコンではマザーボードのPCI Expressx16スロットに装着する。古いパソコンでは「AGPスロット」と呼ばれる場所に取り付けていた。)

 

映像処理は2Dグラフィックが中心ならそれほどの高機能は必要としないが3Dグラフィックをスムーズに行うためにはかなり高度な処理が必要になる。
オフィス系のソフトを使うためやインターネット閲覧が主になるならば高機能の製品は必要ないがゲーマーなどハイレベルの3Dグラフィック処理を期待するユーザーにとって要求する性能のレベルはほとんど天井知らず、と言う事になる。
そのためグラフィックボードは3000円前後のローエンドモデルから数十万円になるハイエンド製品まで存在し、性能も価格も最も幅の大きなパーツと言えるかもしれない。

少し前まではマザーボードのチップセットにGPU機能を内蔵した物も多く存在し(オンボードグラフィック)、また最近はCPUにGPU機能を内蔵した製品も増えつつあり、そのような製品を使った場合、高度な3Dグラフィック処理を期待するユーザー以外はグラフィックボードを用意する必要は無いだろう。