Ryzen 5 パソコン 製作開始! まずはマザーボードにCPUを取り付ける

通販で買った物も届き、一通り揃ったパーツを眺める。
いつでもこんな時が一番わくわくする。

パーツは揃った  PCケース Corsair Carbite 100R Silent

 

さて、始めるか。

マザーボードの箱を開ける。

マザーボード マザーボード

 

黒っぽい中に赤が映えるデザインはなかなか格好いい。(しばし、自己満足に浸る。・・・)

 

このマザーボードにまずはCPUを装着する。

今回のCPU、Ryzen 5 1600 を取り出してみる。

Ryzen 5 1600  Ryzen 5 1600  Ryzen 5 1600 FAN

CPUの巨大なサイコロみたいな箱を開けると薄く細長い箱に入ったCPU本体とCPUクーラーが現れる。CPU本体は艶消しのゴールドに「RYZEN」の文字が輝いている。思ったより大きい。CPUクーラーは今までのAMDの純正CPUクーラーとはデザインが一新されなかなか高級感がある感じ。

マザーボード01

マザーボードの外部入出力端子などがある部分の側にCPUソケットがある。目立つところにあるので間違えることはないだろう。

CPUソケット

CPUソケットの両サイドに黒い樹脂パーツがある。CPUクーラーのタイプによっては固定するのに使う場合があるが今回の純正クーラーはマザーボードに直接ネジ止めする形になるので使わない。ネジを外して取り外しCPUソケットの横(この写真では右サイド)にある細いレバーを起こす。

CPUソケット Ryzen 5 1600

CPUソケットの隅にある3角のマークとCPUの同じマークの位置を合わせ、

CPUソケットにCPUを載せ、レバーを下げる。

CPUソケット上のCPU 

 

次はCPUの上にCPUクーラーを乗せる。

CPUクーラー

CPUクーラーの基部にある4本のネジでマザーボードに固定していく。

この時4本のネジはCPUクーラーとCPUが密着するように均等に少しずつ締めていくと良いだろう。

CPUクーラー

CPUクーラーがぐらつき無く取り付けられたらCPUクーラーから出ているケーブルのコネクターをマザーボードのCPU FANと書かれているコネクターに差し込む。

 

これで、CPUの取り付けは完了。

 

 

PCパーツ  マザーボード

CPUにはそれぞれの規格に沿ったソケット形式があり、その形式に適合したソケットを使ってマザーボードに装着される。

ソケット形式にはインテルならLGA775、LGA1156、LGA1155、LGA1150 etc 、AMDではSocketAM4、SocketAM3/AM3+、Socket FM2などがある。

またそれぞれのソケット形式にはそれに適合したチップセットと呼ばれるパーツがある。

インテルCPUにはZ270、H270、B250、Z170、H170、B150、H110、X79、Z77、H77、B75、Z68など,
AMDでは、 X370、B350、A320、990FX、970、A88X、A78、A68H、A58など。
(チップセットは2017年現在ではぼすべてCPUの製造メーカーで作られている。インテルのCPUならインテル製のチップセット、AMDのCPUならAMD製のチップセットを搭載したマザーボードを使うことになる。)

 

マザーボードは別名メインボードとも呼ばれコンピューターのもっとも主要な部分を構成するパーツだ。コンピューターの頭脳の部分を担っていると言われるCPUは、しかしそれだけではただ単純な計算を高速で処理する部品に過ぎない。記憶装置に保存されたOS、アプリケーションなどのソフトウェアやデーターとキーボードやマウスなどの入力装置から入力された新しいデーターや制御信号をCPUに送り、そこで処理された結果をモニターや外部機器に受け渡すのがマザーボードの果たしている役割になる。

そのマザーボードの中で最も重要な仕事(CPUと他パーツの「橋渡し」を担っている部分)をしているのがチップセットだ。
チップセットは通常ノースブリッジ・サウスブリッジと呼ばれる2つで構成されている。(「橋渡し」をするパーツなのでブリッジと呼ばれる、らしい。)
ノースブリッジは、メモリやグラフィックボードなどのより動作が高速なパーツの制御を担当している。サウスブリッジとCPUとの間のデーター転送の制御もノースブリッジの仕事になる。
サウスブリッジは、ハードディスクやSSD、光学ドライブ、拡張カード、USB機器、キーボード、マウスなど、比較的低速で動作するパーツの制御を担当している。

最近ではCPUの内部にグラフィック機能やノースブリッジ機能が組み込まれた製品が増えておりチップセットもサウスブリッジみのシンプルな構成のマザーボードが主流になりつつある。

自作パソコンで使用するマザーボードやPCケース、電源などのパーツの多くはATX、MicroATXと言う構造規格(フォームファクタ)に沿った物になっている。
(省スペースパソコンなどではMini-ITXと言う別の構造規格(フォームファクタ)を採用している物もある。)

そのためサイズやコネクター類などが共通で同じ規格の物ならメーカーが違っても組み合わせて使うことができる。
(ATX規格の製品ならATX、MicroATXすべての物と組み合わせられ、MicroATX規格の製品ならMicroATXすべての製品と組み合わせられる。)

マザーボードにはパソコンに繋がるすべての機器のための入出力端子が装備されている。
メモリースロット、PCIやPCI-Eなどの拡張スロット、映像出力端子、SATA(ハードディスクやSSD、光学ドライブのための入出力端子)、USB、LANなどの外部機器入出力端子、キーボードやマウスのためのPS/2コネクタ、オーディオの入出力端子など。

マザーボード01
マザーボード上のソケット、スロットなど
マザーボード02
マザーボード 外部機器用入出力端子

 

マザーボードはASUS(エイスース)、GIGABYTE、 MSI、Asrock、Biostar、などのメーカーがインテルやAMDからチップセットの提供を受け製造・販売をしている。同じチップセットを採用したマザーボードでも、製造メーカーによりマザーボード全体のデザインや機能性能に違いがある。

マザーボードを選ぶためにはまず使用するCPUを決め、そのCPUにあったソケット形式と使用可能なチップセットを採用したマザーボードの中から自分の好みや使用する目的などに合わせサイズ(ATXかMicroATX、あるいはMini-ITX)、入出力端子の種類と数(特にメモリースロット、拡張スロット、ハードディスクやSSD、光学ドライブのための入出力端子、などの種類と数は重要)、製造するメーカーなどを参考に絞っていくことになる。

どんなパソコンになるのか一番の決め手はマザーボードの選択かもしれない。

PCパーツ  CPU 2

CPUの性能を判断する要素に、クロック周波数、コア数・スレッド数、TDPなどがある。

CPUの動作は「クロック」と呼ばれる周期的な信号となっている。クロック周波数と言うのはその「クロック」が1秒間にどれくらいあるかを表した数字だ。MHzやGHzが単位となっている。(現在のCPUはほとんどGHz単位で表示されのが普通になっている。)
CPUは このクロックに合わせて処理や作業を行っているためクロック周波数が高いほど 処理できる量や回数が多く、処理スピードが速くなる。そのため以前はこのクロック周波数がCPUの性能を判断する一番大きな要素だったが現在のCPUは「マルチコア化」がすすみまたキャッシュメモリなどの構造の複雑化もありクロック周波数だけではCPUの性能を判断する事はできなくなっている。言えるのは仕様や構造が同じ場合クロック周波数が高いCPUの方が高性能だと言うことだ。

CPU の中心部分であり、実際に処理を行うところが「コア」と呼ばれる部分となる。もともとコアは、1つの CPU に1つの物だったが半導体の制作工程の小型化が進むことにより1つの CPU の中に複数のコアを持たせることが可能になった。このように複数のコアを持ったCPUを「マルチコア」CPUと言う。2つのコアがある物は「デュアルコア」、4つのコアを持つ物なら「クアッドコア」と呼ばれる。さらに6コア、8コアなどコア数は増えていく傾向になっている。

複数のコアがあると言うことはCPUが同時に複数の作業を処理することができると言うことで作業の効率化が進み、処理が速くなる。最近ではOSやソフトウェアのマルチコアへの最適化が進みマルチコア化のメリットが大きくなっている。

またハイパースレッディングと言う技術により1コアを、OS側からは2コアに見せて処理速度を向上させる事ができるようになっている。ハイパースレッディングによってできた擬似的なコアがスレッドと呼ばれる。例えば2コア4スレッドと記載されているCPUならば2コアでも4コアとほぼ同等の能力を持っていると言う事になる。ハイパー・スレッディング・テクノロジーが採用されマルチコア、マルチスレッド化が進んだCPUが最近の主流になっている。

もう一つCPUの性能を判断する大きな要素にTDPと言う物もある。
TDP と言うのは、Thermal Disign Power の略で日本語で表記すると熱設計電力となる。CPU の設計上想定される最大放熱量を表す数字だ。(単位は W(ワット))

単純にクロック周波数を高くしたりマルチコア化を進めるほどCPUの放熱量は大きくなる。しかし熱が大きくなることはトラブルの元でもありファンの音などの問題も出てくる。CPUの性能を判断するためには性能とTDPのバランスも重要な要素になる。

また省エネのパソコンや静音パソコンを望むならできるだけTDPの低い物を選ぶのが良いかもしれない。

 

PCパーツ  CPU 1

パソコンを構成するパーツの中で一番メインになるのがCPUだ。CPUと言うのはCentral Processing Unitの略で日本語にすると「中央処理装置」と言う事になる。

パソコンはハードディスクなどの記憶装置に保存されているソフトウェアやデーターとマウス、キーボードなどから入力される処理命令や新しいデーターをCPUで「制御・演算」処理しその結果をモニターやプリンターなどの出力装置に表示すると言う形で動作している。つまりCPUの処理能力がパソコンの性能を決めていると言っても良いだろう。

現在パソコン用のCPUを製造しているメーカーは、インテルとAMDの2社しかない。インテルが圧倒的なシェアを占め、かろうじてAMDが割り込んでいるという図式になっている。

パソコン自作 自作に必要なパーツ

パソコンを作る、と言う事になると、まずはパーツ選びから、と言う事になる。

 

まずその前にパソコン自作について書いてみよう。

パソコンを自作する、と言っても別に基盤の設計から始めそこにパーツを一つ一つ半田付けしていく、なんてことではない。(そう言えば中学生くらいの頃そんな感じでトランジスタラジオを作ったことがあったなぁ。半田付けが下手すぎて基盤がごてごてになってしまって・・・。父親に助けて貰った。それでも音が出たときは嬉しかったな。2度とやろうとは思わなかったけれど(笑))

パソコン自作とは、(コンピューターメーカーやパソコンショップなどではなく)ユーザ個人が、パソコン用の各種パーツ(マザーボード、CPU、メモリ、ストレージ(ハードディスクやSSDなど)、光学ドライブ、各種拡張カード、PCケース、電源、など)を選択調達し、それらを組み立てること、である。

現在一般に使われているパーソナルコンピューターのほとんどはPC/AT互換機と呼ばれる規格の物になっている。その規格によりコンピューターを構成するパーツの種類とそれらを繋ぐコネクタなどに一定の基準が定められており使用可能なパーツならば簡単に接続できるようになっている。そしてそのような各種のパーツがPCパーツショップで販売されているのだ。

自作が行われ始めた頃はメーカー製のパソコンは高価な物で価格的にもメリットがあったが現在では完成品のパソコンの低価格化も進み自作したからと言って安上がりに済む、とは必ずしも言えなくなっている。では、自作のメリットは一体何か、と言うとやはり自分の好みで仕様(スペック)を決められることが一番大きいのだろうと思う。そして一度制作したパソコンをさらにカスタマイズしたりアップグレードしたりしていくのも楽しみのうちに入るだろう。

 

自作に必要なパーツは次のようになる。

CPU

マザーボード

メモリー

グラフィックボード

ストレージ (ハードディスク、SSD、光学ドライブ )

PCケース

電源

 

パソコンを自作するのに必要なパーツはこれくらいだろう。(もちろんモニターとキーボード、マウスは用意しなければいけない。)
あと、機能を追加したい場合各種の拡張カードや追加バーツを付け加えていくことになる。

 

あっ、それとパーツではないけれど、いわゆる「OS」と呼ばれるソフト(多くの人が使っているのは「Windows」だね。無料で使える「Linux」なんて選択もあるけれど。)も絶対に必要な物だ。

 

次回からそれぞれのパーツについて順を追って説明していこうと思う。