PCパーツ  メモリー、グラフィックボード

メモリー

パソコンを起動するとまずBIOS(マザーボードに搭載されているマザーボードを動作させるためのソフト)が動作しそれからストレージに保存されているOSやOSの起動開始から動作させる必要のあるソフト、最低限必要なデーターが「メインメモリー」上に読み出され、OSが動作し始める。

通常メモリーと呼ばれているのは、この「メインメモリー」のことでパソコンは動作に必要なソフトやデーターをこの「メインメモリー」に置きそこでCPUとの信号のやりとりをして行く。例えれば「メインメモリー」は机の上面や作業台とも言えるだろう。机の上が狭すぎたり散らかっていると作業の能率は悪くなる。物が重なっていれば探すのに手間取るし、時には物が机から落ちてしまうかもしれない。机や作業台は広い方が使いやすいだろう。

メモリーもできれば多い方がパソコンはスムーズに動く。

しかし以前のWindowsは32ビットだった。32ビットのWindowsでは構造上の制限として使用できるメモリーが4GBに限定されている。
Windows XPから64ビット版も登場したが以前から使われていた周辺機器やソフトウェアが互換性が取れなくなるなどの問題もあり32ビット版から変わりづらかった。

Windows 8から最新のWindows 10とOSも変化し現在では64ビット版のWindowsが主流になっている。
64ビット版のWindowsでは使用できるメモリーの上限が飛躍的に上がった。(Windows 8 Proでは「512GB」まで、Windows 10 Proを利用している場合は「2TB」まで扱うことができる。実用上そこまで使うことは無いと思うが(笑))

実際メモリーの搭載量によって体感的にもパソコンの動作の変化を感じられるくらいはっきりした変化がある。メモリーは可能な範囲で多めにした方が良いだろう。

自作パソコンで使うメモリーはほとんどDIMMと呼ばれる細長い形状をした物だ。
メモリーにはSO-DIMMと言う少し小さな形状の物もあるがこちらは主にノートパソコン用に使われている。

 

メモリーには下記のような種類・規格がある。

DDR4・・・PC4-17000、PC4-19200、PC4-21300
DDR3・・・PC3-6400、PC3-8500、PC3-10600、PC3-12800
DDR2・・・PC2-3200、PC2-4200、PC2-5300、PC2-6400
DDR・・・PC2100、PC2700、PC3200
SDRAM・・・PC100、PC133

CPU、チップセットにより使えるメモリーの形式が違う。
数年前から最近までの製品ではDDR3を使用する物が多いだろうし最新の物ならDDR4だろう。

またメモリーの容量はMB、GBで表示されている。
1024MBで1GBとなる。

デュアルチャネルとは、パソコンに同じ規格、同じ容量のメモリを2枚取り付けることにより、転送速度を向上させる技術のこと。

最近のパソコンは、ほとんどデュアルチャネル対応になってる。販売されているメモリーが x2とか2本1組になっていることがあるのは、デュアルチャネルを考慮しているためだ。

これからバソコンを組むなら2本1組の物を選びデュアルチャネルにするのが良いだろう。

 

 

グラフィックボード

パソコンのグラフィック出力をスムーズに行うためには高レベルの演算処理が必要でそのためCPUとは別にグラフィック処理を専門に行うグラフィックチップ、あるいはGPUと呼ばれるパーツ(現在はほとんど「nVidia」と「AMD」(旧ATI)の2社により製造されている。)とVRAMと呼ばれるグラフィック専用メモリーを組み合わせ映像処理の拡張ボードとして作られているのがグラフィックボード、あるいはビデオカードと呼ばれるパーツだ。
(最近のパソコンではマザーボードのPCI Expressx16スロットに装着する。古いパソコンでは「AGPスロット」と呼ばれる場所に取り付けていた。)

 

映像処理は2Dグラフィックが中心ならそれほどの高機能は必要としないが3Dグラフィックをスムーズに行うためにはかなり高度な処理が必要になる。
オフィス系のソフトを使うためやインターネット閲覧が主になるならば高機能の製品は必要ないがゲーマーなどハイレベルの3Dグラフィック処理を期待するユーザーにとって要求する性能のレベルはほとんど天井知らず、と言う事になる。
そのためグラフィックボードは3000円前後のローエンドモデルから数十万円になるハイエンド製品まで存在し、性能も価格も最も幅の大きなパーツと言えるかもしれない。

少し前まではマザーボードのチップセットにGPU機能を内蔵した物も多く存在し(オンボードグラフィック)、また最近はCPUにGPU機能を内蔵した製品も増えつつあり、そのような製品を使った場合、高度な3Dグラフィック処理を期待するユーザー以外はグラフィックボードを用意する必要は無いだろう。

パソコン自作 自作に必要なパーツ

パソコンを作る、と言う事になると、まずはパーツ選びから、と言う事になる。

 

まずその前にパソコン自作について書いてみよう。

パソコンを自作する、と言っても別に基盤の設計から始めそこにパーツを一つ一つ半田付けしていく、なんてことではない。(そう言えば中学生くらいの頃そんな感じでトランジスタラジオを作ったことがあったなぁ。半田付けが下手すぎて基盤がごてごてになってしまって・・・。父親に助けて貰った。それでも音が出たときは嬉しかったな。2度とやろうとは思わなかったけれど(笑))

パソコン自作とは、(コンピューターメーカーやパソコンショップなどではなく)ユーザ個人が、パソコン用の各種パーツ(マザーボード、CPU、メモリ、ストレージ(ハードディスクやSSDなど)、光学ドライブ、各種拡張カード、PCケース、電源、など)を選択調達し、それらを組み立てること、である。

現在一般に使われているパーソナルコンピューターのほとんどはPC/AT互換機と呼ばれる規格の物になっている。その規格によりコンピューターを構成するパーツの種類とそれらを繋ぐコネクタなどに一定の基準が定められており使用可能なパーツならば簡単に接続できるようになっている。そしてそのような各種のパーツがPCパーツショップで販売されているのだ。

自作が行われ始めた頃はメーカー製のパソコンは高価な物で価格的にもメリットがあったが現在では完成品のパソコンの低価格化も進み自作したからと言って安上がりに済む、とは必ずしも言えなくなっている。では、自作のメリットは一体何か、と言うとやはり自分の好みで仕様(スペック)を決められることが一番大きいのだろうと思う。そして一度制作したパソコンをさらにカスタマイズしたりアップグレードしたりしていくのも楽しみのうちに入るだろう。

 

自作に必要なパーツは次のようになる。

CPU

マザーボード

メモリー

グラフィックボード

ストレージ (ハードディスク、SSD、光学ドライブ )

PCケース

電源

 

パソコンを自作するのに必要なパーツはこれくらいだろう。(もちろんモニターとキーボード、マウスは用意しなければいけない。)
あと、機能を追加したい場合各種の拡張カードや追加バーツを付け加えていくことになる。

 

あっ、それとパーツではないけれど、いわゆる「OS」と呼ばれるソフト(多くの人が使っているのは「Windows」だね。無料で使える「Linux」なんて選択もあるけれど。)も絶対に必要な物だ。

 

次回からそれぞれのパーツについて順を追って説明していこうと思う。