Ryzen 5 パソコン マザーボードにメモリーとSSD

マザーボードにメモリーを取り付ける。

メモリー(CORSAIR DDR4 デスクトップPC用 メモリモジュール VENGEANCE LPX Series 8GB×2枚キット CMK16GX4M2A2666C16
)はまるでチョコレートのような化粧箱に入っていた。メモリーの基版部分は黒っぼい艶消しの金属製ヒートシンク(放熱板)で覆われている。少し大袈裟な感じもするがなかなか渋い、と言うか格好いい。(少なくとも見た目は高性能、と主張している(笑))

メモリー化粧箱 メモリー

メモリーの左右にはメモリースロットのストッパーがはまり込む切れ込みがある。また下の接続端子部分の中央近くにも切れ込みがある。この切れ込みは中央からは少しずれていて左右非対称になっているのでメモリースロットに差し込むときにはこの位置で向きを合わせる。

 

メモリースロット

メモリースロットは赤と黒それぞれ2本ずつ計4本ある。メモリー2枚デュアルチャンネルとして装着するときは同じ色のスロットを使う。今回は赤のスロットを使用するので両サイドのストッパーを横に開く。

メモリースロット

メモリーの接続端子部分の切れ込みで向きを合わせメモリースロットにメモリーを差し込む。上からぐっと押し込むとカチッと音がして両サイドのストッパーがメモリーの切れ込みにはまり込む。ストッパーがしっかり閉じたことを確認してメモリー装着完了。

 

次はSSD。

SSD(WD SSD 内蔵SSD M.2 2280 500GB WD Blue WDS500G1B0B/SATA3.0/3年保証)は白い質素な(と言うか安っぼい)紙箱に入っていた。これはチョコレートの箱にもならないな、2万円近くする物の箱とは思えない、等と思いつつそこから中身を取り出すと・・・、

 

こんなに小さくて薄いのか!

 

考えてみると、このM.2タイプのSSDと言うやつ、実物を見るのはこれが初めてだった。

今までネットで見た感じではメモリーと同じくらいのサイズ、のイメージだったのだが、実物は・・・

チューインガムよりほんの少し大きいくらい、かな。

これで500GB!

すごいと言うか何と言うか。

M.2 SSD

M.2スロット

 

M.2スロットはPCI Express x16 スロットの間にあった。このM.2スロットの延長線上に「42」「60」「80」と書かれたネジ穴がある。そのいずれかにあるネジをまず外しておく。

それからこのスロットにSSD(WD SSD 内蔵SSD M.2 2280 500GB WD Blue WDS500G1B0B/SATA3.0/3年保証)を差し込む。

M.2 SSD

斜めに浮いているSSDをマザーボード側に押しつけるように倒し、「80」と書かれたネジ穴に先ほど外したネジで固定する。

M.2 SSD

これでSSDも装着完了。

 

 

Ryzen 5 パソコン 製作開始! まずはマザーボードにCPUを取り付ける

通販で買った物も届き、一通り揃ったパーツを眺める。
いつでもこんな時が一番わくわくする。

パーツは揃った  PCケース Corsair Carbite 100R Silent

 

さて、始めるか。

マザーボードの箱を開ける。

マザーボード マザーボード

 

黒っぽい中に赤が映えるデザインはなかなか格好いい。(しばし、自己満足に浸る。・・・)

 

このマザーボードにまずはCPUを装着する。

今回のCPU、Ryzen 5 1600 を取り出してみる。

Ryzen 5 1600  Ryzen 5 1600  Ryzen 5 1600 FAN

CPUの巨大なサイコロみたいな箱を開けると薄く細長い箱に入ったCPU本体とCPUクーラーが現れる。CPU本体は艶消しのゴールドに「RYZEN」の文字が輝いている。思ったより大きい。CPUクーラーは今までのAMDの純正CPUクーラーとはデザインが一新されなかなか高級感がある感じ。

マザーボード01

マザーボードの外部入出力端子などがある部分の側にCPUソケットがある。目立つところにあるので間違えることはないだろう。

CPUソケット

CPUソケットの両サイドに黒い樹脂パーツがある。CPUクーラーのタイプによっては固定するのに使う場合があるが今回の純正クーラーはマザーボードに直接ネジ止めする形になるので使わない。ネジを外して取り外しCPUソケットの横(この写真では右サイド)にある細いレバーを起こす。

CPUソケット Ryzen 5 1600

CPUソケットの隅にある3角のマークとCPUの同じマークの位置を合わせ、

CPUソケットにCPUを載せ、レバーを下げる。

CPUソケット上のCPU 

 

次はCPUの上にCPUクーラーを乗せる。

CPUクーラー

CPUクーラーの基部にある4本のネジでマザーボードに固定していく。

この時4本のネジはCPUクーラーとCPUが密着するように均等に少しずつ締めていくと良いだろう。

CPUクーラー

CPUクーラーがぐらつき無く取り付けられたらCPUクーラーから出ているケーブルのコネクターをマザーボードのCPU FANと書かれているコネクターに差し込む。

 

これで、CPUの取り付けは完了。

 

 

Ryzen 5でパソコンを作ろう  パーツ選び 3

CPUとマザーボード、PCケースと電源が揃った。あと絶対に必要な物はメモリーとグラフィックボードとストレージ、それにOSだ。

 

Ryzenで使うメモリーはDDR4と言う規格の物になる。DDR4にはクロックや転送速度により下図のような種類がある。

DDR4

今回製作するパソコンには16GB(8GB×2枚)のメモリーを搭載しようと思っている。性能に思い切りこだわるわけでもないので2枚のメモリーの規格が同じならクロックや転送速度はあまり気にする必要は無い。その辺はまあ適当に選ぶことにする。

デスクトップPC用メモリ DDR4 8GB×2枚

 

Ryzen発売直後はメモリー関係の不具合でトラブルがあったとか。現在はそのあたりも解消されているようだがやはりよく売れている物を使う方が安心ではないかと思いアマゾンで一番よく売れているらしいCORSAIRのメモリーを選んでみた。これヒートシンクのデザインもなかなか格好いいし(笑)

 

CORSAIR DDR4 デスクトップPC用 メモリモジュール VENGEANCE LPX Series 8GB×2枚キット CMK16GX4M2A2666C16

 

 

次はグラフィックボード。これはゲームをやるわけでもないので3000円台から4000円程度のローエンド製品でも充分、ではあるのだが折角CPUに高性能な物を選んだのだからせめてミドルレンジクラスの物にしたい等という気持ちもあって・・・。
そう言えば、Ryzen 5と同じ頃、AMDからRadeon RX 500シリーズというGPUが出ていたな。あれ、どうだろう?

Radeon RX 550、RX 500シリーズの中で一番下のグレードではあるけれどまあミドルレンジの入り口くらいのランクだろう、これ。

Radeon RX 550

 

と言うわけで、グラフィックボードはこれに決定。

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さて、前のマザーボードのところで書いたけれど、今回のパソコンではOSをインストールするメインのストレージにM.2 (エムドットツー)と言う規格のSSDを使いたいと思っている。何しろSSDはハードディスクと比べると圧倒的に速い。OSやソフトの起動や動作を速くしたいというのが今回の重要な目標だからこれはやはり実現したい。今まで使っていたパソコンも最初はOSをSSDにインストールしていたのだが、容量120GBではすぐに余裕がなくなってしまった。今回はできれば500GBくらいの物を使いたい。ただし価格面ではまだSSDはハードディスクよりはかなり高いわけで、この辺が頭が痛いところではある(笑)

M.2 SSD 480GB-512GB

 

M.2には内部でPCI Expressに接続される物とSATA接続の物がある。スピードはPCI Expressタイプの物が圧倒的に速いのだが、価格もまた大分高い。それにPCI Expressタイプの物はかなり熱くなるらしい。放熱を考えなければならなくなるのは少し面倒。それに静音化とも逆行しそうだ。

今回はSATA接続の物にしよう。

 

と言うわけでSSDも決定。

WD SSD 内蔵SSD M.2 2280 500GB WD Blue WDS500G1B0B/SATA3.0

WD SSD 内蔵SSD M.2 2280 500GB WD Blue WDS500G1B0B/SATA3.0/3年保証
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データー保存用に容量の大きなハードディスクを使いたいが、今回は使っていない1TBのハードディスクが2台ほどあるのでそれを使うことにする。

それからDVDやブルーレイなどの光学ドライブもあった方が良いのだが、これもUSB接続の外付けブルーレイドライブを持っているのでそれを使う。

と言う事でこれで一通りパーツは揃った。

 

 

あっ、OSも用意しなければ。

Microsoft Windows 10 Home

 

 

パーツは揃った。
パーツは揃ったPCケース Corsair Carbite 100R Silent

PCパーツ  電源

自作パソコンで最もよく使用されるのはATX電源と呼ばれる電源ユニット。
ATX電源というのは、ATX規格に基づいた電源のことだ。PCケースでよく使用される フルタワー、ミドルタワー、ミニタワーなどに組み込める電源でATX、microATXのマザーボードの各部分や装着されるパーツ、接続されるパーツなどに必要な電気を供給する事ができるようになっている。メイン電源用・CPU電源用・ビデオカード用・SATA用・IDE・FDDなど、それぞれ使う電圧やコネクターが違っている。ATX電源にはそれらに使うための各種ケーブルがついている。

ATX電源

 

電源ユニットを選ぶにはまずそのパソコンを構成する機器で必要とするトータルのワット数を知る必要がある。

下記のサイトを利用すると大まかなワット数が分かる。

Power Supply Calculator

 

必要とされている物より大きめの電源を選ぶと良いだろう。将来拡張機器を追加しても余裕がある様にしておいた方が安心だ。

 

最近の電源ユニットには80PLUS認証という表示がされている物を多く見かける。
これは、80PLUSプログラム(http://www.80plus.org)により規格化されたもので、電源変換効率が80%以上の電源ユニットに対して認証が与えられている。スタンダード、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、チタンの6つのランクがありランクが高くなるほど効率が良くなる。

80 PLUS認証
80 PLUS  Wikipediaより

80PLUS認証あくまで電源変換効率の基準でこのランクが高いからと言って必ずしも製品の品質も高いというわけではないが電源選びの1つの基準にはなるだろう。

 

PCパーツ  PCケース

PCケースの寸法は、マザーボードのフォームファクターに準じた形になっている。自作パソコンの場合、マザーボードはATX、microATX、Mini-ITXの3種類がほとんどなので、PCケースもこれらのマザーボードに対応している。形状はフルタワー、ミドルタワー、ミニタワー、キューブタイブ、スリムタイプ等に分けられる。自作パソコンで使われるのはフルタワー、ミドルタワー、ミニタワーの3種が中心になる。キューブタイブやスリムタイプはMini-ITXマザーボードを使ったパソコンに多く、拡張性はほぼ無いに等しいので趣味の自作には向かない。省スペースタイプが欲しいという場合は選択枝になるだろう。

フルタワーは全高が550mm以上あるタイプでハイエンドパソコンやサーバーなどに多く使われている。ATX、microATXのマザーボードが使用可能。拡張性は十分だがサイズが大きくな理過ぎるので一般ユーザーには向かない。

ミドルタワーと言うのは高さ450mm前後のケースでほとんどはATX、microATXのマザーボードに対応している。自作パソコンではこれが一番多く使われている。

ミニタワーは高さ400mm程度の小型のケースでほとんどはmicroATXのみの対応となる。ミドルタワーに次いで使われることが多いが内部のスペースや拡張性はあまり期待できない。これも省スペースパソコン用と言うことになるだろう。

ケースを選択するためには、使用できるマザーボードの種類、5インチベイの数(光学ドライブなどの取り付けスペース)、3.5インチベイの数や3.5インチ、2.5インチシャドーベイの数(ハードディスクやSSDの取り付けスペース)、拡張カードスロット取り付け部、搭載されている冷却ファンの数や搭載可能な冷却ファンの数、を調べることが大事だ。またCPUファンやグラフィックボードは高性能な物などではかなりサイズが大きくなるので使用する物のサイズが収容可能かも注意する必要がある。

パソコンは高性能な物ほど発熱が大きくなる。PCケースはその内部の発熱を抑える冷却性能が要求されるが、外部との通気性が高くなったりファンが多くなったりするほどに音も大きくなる。静音と冷却性能は矛盾する物だ。どちらを優先するか。それも自作パソコンのパーツ選びの重要な要素になる。

PCパーツ  ストレージ ( SSD、ハードディスク、光学ドライブ )

ストレージ

ストレージというのは、貯蔵とか保管を意味する。データーを保管する場所、保存する場所のことで広い意味では内蔵ハードディスクやSSDや外付けハードディスク、USBメモリー、光学ディスク、インターネット上のオンラインストレージなども指す事になる。
ただOSやソフトウェアをインストールしたり重要なデーターを保管するメインのストレージとしては内蔵ハードディスクかSSDと言う事になるだろう。またソフトウェアのインストールなどにDVDなどの光学ディスクを使う場合も多く光学ドライブ(光学ディスクドライブ)も重要なパーツだ。

 

SSDはハードディスクと同じようにプログラムをインストールしたり、データの保管場所となるストレージ(記憶デバイス)。データーの読み書きをフラッシュメモリで行っているためハードディスクよりスピードが速く小型化ができ、また音も出ない。
ハードディスクより優れた点が多いため今後も普及が進むと思われるが現在の所大きなデメリットはハードディスクより高価であるという点とハードディスクほど大容量化が難しいと言う点だろうか。

形状・規格としては2.5インチ SATAタイプが主流だが、1.8インチ SATAタイプの物や最近ではmSATA、M.2など新しい規格の製品も増えより小型化、大容量化、あるいはより高速化するなどユーザーにとっては選択肢が増えている。

 

ハードディスクはプラッタと呼ばれる磁性体を塗布した円盤を高速回転し、磁気ヘッドを移動することで、情報を記録し読み書きする
通常プラッタは1枚~2枚が一般的で、容量の大きいハードディスクは3枚や4枚入っている場合もある。
ただしプラッタの数は少ない方が軽量で、故障に対する信頼性が高いことから、各メーカーは1枚当たりの記録密度を高くすることで性能向上を図り大容量でも少ないプラッターの製品が増える傾向になっているようだ。

一般的に使われているのはサイズが3.5インチ(デスクトップ用)、2.5インチ(ノートパソコン用)で回転数が5,400・7,200rpmのタイプが多い。(小型のノートパソコンでは1.8インチの物が使われている場合もある。)

SSDと比べるとデーターの読み書きは遅く、機械的に動作するため動作音も発生し熱を持つ場合もあるが、データ保持期間や書き換え耐性には優れまた長期間使われてきたデバイスなのでデータ復旧技術も確立されている事もあり信頼性は高い。また記憶容量やコストパフォーマンスでも優れているためシステムデスクにSSDを使う事が増えては来ても、データー用にはハードディスクを選択する場合が多いようだ。

フラッシュメモリとHDDを1つに組み合わせたハイブリッドHDDと呼ばれる製品も販売されている。読み書き速度と信頼性が向上し大容量化も可能とSSDとハードディスクの長所を組み合わせた製品だが、価格的には比較的高価になるためまだあまり普及はしていない。

 

ハードディスクを製造販売しているメーカーは世界的にもWestern Digital、Seagate、HGST、TOSHIBAなど数社に限られている。
現在はSATA接続(シリアルATA)で容量が1TB~4TBのものがよく使われている。

 

(ハードディスクもSSDも容量を示す単位は、MB(メガバイト)、GB(ギガバイト)、TB(テラバイト)。1024MBで1GB、1024GBで1TBとなる。)

 

自作パソコンで使用する光学ドライブは、5インチ SATAのDVDドライブかブルーレイドライブになる。

DVDドライブというのは、DVDの読み込み・書き込み(コピーやライティグ)などができるドライブのこと。
以前はCDドライブがあれば良かったが現在ではソフトのインストールディスクがDVDの物が多くなりとりあえずDVDの読み書きまではできるドライブが必要になっている。

ブルーレイドライブと言うのは、DVDドライブの機能にブルーレイディスクの読み書きができる機能を追加したドライブだ。高画質のブルーレイディスクの再生はもちろんDVDよりも容量が大きいためバックアップ用や大きなデーターの記録用に使われる。

 

PCパーツ  メモリー、グラフィックボード

メモリー

パソコンを起動するとまずBIOS(マザーボードに搭載されているマザーボードを動作させるためのソフト)が動作しそれからストレージに保存されているOSやOSの起動開始から動作させる必要のあるソフト、最低限必要なデーターが「メインメモリー」上に読み出され、OSが動作し始める。

通常メモリーと呼ばれているのは、この「メインメモリー」のことでパソコンは動作に必要なソフトやデーターをこの「メインメモリー」に置きそこでCPUとの信号のやりとりをして行く。例えれば「メインメモリー」は机の上面や作業台とも言えるだろう。机の上が狭すぎたり散らかっていると作業の能率は悪くなる。物が重なっていれば探すのに手間取るし、時には物が机から落ちてしまうかもしれない。机や作業台は広い方が使いやすいだろう。

メモリーもできれば多い方がパソコンはスムーズに動く。

しかし以前のWindowsは32ビットだった。32ビットのWindowsでは構造上の制限として使用できるメモリーが4GBに限定されている。
Windows XPから64ビット版も登場したが以前から使われていた周辺機器やソフトウェアが互換性が取れなくなるなどの問題もあり32ビット版から変わりづらかった。

Windows 8から最新のWindows 10とOSも変化し現在では64ビット版のWindowsが主流になっている。
64ビット版のWindowsでは使用できるメモリーの上限が飛躍的に上がった。(Windows 8 Proでは「512GB」まで、Windows 10 Proを利用している場合は「2TB」まで扱うことができる。実用上そこまで使うことは無いと思うが(笑))

実際メモリーの搭載量によって体感的にもパソコンの動作の変化を感じられるくらいはっきりした変化がある。メモリーは可能な範囲で多めにした方が良いだろう。

自作パソコンで使うメモリーはほとんどDIMMと呼ばれる細長い形状をした物だ。
メモリーにはSO-DIMMと言う少し小さな形状の物もあるがこちらは主にノートパソコン用に使われている。

 

メモリーには下記のような種類・規格がある。

DDR4・・・PC4-17000、PC4-19200、PC4-21300
DDR3・・・PC3-6400、PC3-8500、PC3-10600、PC3-12800
DDR2・・・PC2-3200、PC2-4200、PC2-5300、PC2-6400
DDR・・・PC2100、PC2700、PC3200
SDRAM・・・PC100、PC133

CPU、チップセットにより使えるメモリーの形式が違う。
数年前から最近までの製品ではDDR3を使用する物が多いだろうし最新の物ならDDR4だろう。

またメモリーの容量はMB、GBで表示されている。
1024MBで1GBとなる。

デュアルチャネルとは、パソコンに同じ規格、同じ容量のメモリを2枚取り付けることにより、転送速度を向上させる技術のこと。

最近のパソコンは、ほとんどデュアルチャネル対応になってる。販売されているメモリーが x2とか2本1組になっていることがあるのは、デュアルチャネルを考慮しているためだ。

これからバソコンを組むなら2本1組の物を選びデュアルチャネルにするのが良いだろう。

 

 

グラフィックボード

パソコンのグラフィック出力をスムーズに行うためには高レベルの演算処理が必要でそのためCPUとは別にグラフィック処理を専門に行うグラフィックチップ、あるいはGPUと呼ばれるパーツ(現在はほとんど「nVidia」と「AMD」(旧ATI)の2社により製造されている。)とVRAMと呼ばれるグラフィック専用メモリーを組み合わせ映像処理の拡張ボードとして作られているのがグラフィックボード、あるいはビデオカードと呼ばれるパーツだ。
(最近のパソコンではマザーボードのPCI Expressx16スロットに装着する。古いパソコンでは「AGPスロット」と呼ばれる場所に取り付けていた。)

 

映像処理は2Dグラフィックが中心ならそれほどの高機能は必要としないが3Dグラフィックをスムーズに行うためにはかなり高度な処理が必要になる。
オフィス系のソフトを使うためやインターネット閲覧が主になるならば高機能の製品は必要ないがゲーマーなどハイレベルの3Dグラフィック処理を期待するユーザーにとって要求する性能のレベルはほとんど天井知らず、と言う事になる。
そのためグラフィックボードは3000円前後のローエンドモデルから数十万円になるハイエンド製品まで存在し、性能も価格も最も幅の大きなパーツと言えるかもしれない。

少し前まではマザーボードのチップセットにGPU機能を内蔵した物も多く存在し(オンボードグラフィック)、また最近はCPUにGPU機能を内蔵した製品も増えつつあり、そのような製品を使った場合、高度な3Dグラフィック処理を期待するユーザー以外はグラフィックボードを用意する必要は無いだろう。

PCパーツ  マザーボード

CPUにはそれぞれの規格に沿ったソケット形式があり、その形式に適合したソケットを使ってマザーボードに装着される。

ソケット形式にはインテルならLGA775、LGA1156、LGA1155、LGA1150 etc 、AMDではSocketAM4、SocketAM3/AM3+、Socket FM2などがある。

またそれぞれのソケット形式にはそれに適合したチップセットと呼ばれるパーツがある。

インテルCPUにはZ270、H270、B250、Z170、H170、B150、H110、X79、Z77、H77、B75、Z68など,
AMDでは、 X370、B350、A320、990FX、970、A88X、A78、A68H、A58など。
(チップセットは2017年現在ではぼすべてCPUの製造メーカーで作られている。インテルのCPUならインテル製のチップセット、AMDのCPUならAMD製のチップセットを搭載したマザーボードを使うことになる。)

 

マザーボードは別名メインボードとも呼ばれコンピューターのもっとも主要な部分を構成するパーツだ。コンピューターの頭脳の部分を担っていると言われるCPUは、しかしそれだけではただ単純な計算を高速で処理する部品に過ぎない。記憶装置に保存されたOS、アプリケーションなどのソフトウェアやデーターとキーボードやマウスなどの入力装置から入力された新しいデーターや制御信号をCPUに送り、そこで処理された結果をモニターや外部機器に受け渡すのがマザーボードの果たしている役割になる。

そのマザーボードの中で最も重要な仕事(CPUと他パーツの「橋渡し」を担っている部分)をしているのがチップセットだ。
チップセットは通常ノースブリッジ・サウスブリッジと呼ばれる2つで構成されている。(「橋渡し」をするパーツなのでブリッジと呼ばれる、らしい。)
ノースブリッジは、メモリやグラフィックボードなどのより動作が高速なパーツの制御を担当している。サウスブリッジとCPUとの間のデーター転送の制御もノースブリッジの仕事になる。
サウスブリッジは、ハードディスクやSSD、光学ドライブ、拡張カード、USB機器、キーボード、マウスなど、比較的低速で動作するパーツの制御を担当している。

最近ではCPUの内部にグラフィック機能やノースブリッジ機能が組み込まれた製品が増えておりチップセットもサウスブリッジみのシンプルな構成のマザーボードが主流になりつつある。

自作パソコンで使用するマザーボードやPCケース、電源などのパーツの多くはATX、MicroATXと言う構造規格(フォームファクタ)に沿った物になっている。
(省スペースパソコンなどではMini-ITXと言う別の構造規格(フォームファクタ)を採用している物もある。)

そのためサイズやコネクター類などが共通で同じ規格の物ならメーカーが違っても組み合わせて使うことができる。
(ATX規格の製品ならATX、MicroATXすべての物と組み合わせられ、MicroATX規格の製品ならMicroATXすべての製品と組み合わせられる。)

マザーボードにはパソコンに繋がるすべての機器のための入出力端子が装備されている。
メモリースロット、PCIやPCI-Eなどの拡張スロット、映像出力端子、SATA(ハードディスクやSSD、光学ドライブのための入出力端子)、USB、LANなどの外部機器入出力端子、キーボードやマウスのためのPS/2コネクタ、オーディオの入出力端子など。

マザーボード01
マザーボード上のソケット、スロットなど
マザーボード02
マザーボード 外部機器用入出力端子

 

マザーボードはASUS(エイスース)、GIGABYTE、 MSI、Asrock、Biostar、などのメーカーがインテルやAMDからチップセットの提供を受け製造・販売をしている。同じチップセットを採用したマザーボードでも、製造メーカーによりマザーボード全体のデザインや機能性能に違いがある。

マザーボードを選ぶためにはまず使用するCPUを決め、そのCPUにあったソケット形式と使用可能なチップセットを採用したマザーボードの中から自分の好みや使用する目的などに合わせサイズ(ATXかMicroATX、あるいはMini-ITX)、入出力端子の種類と数(特にメモリースロット、拡張スロット、ハードディスクやSSD、光学ドライブのための入出力端子、などの種類と数は重要)、製造するメーカーなどを参考に絞っていくことになる。

どんなパソコンになるのか一番の決め手はマザーボードの選択かもしれない。

PCパーツ  CPU 2

CPUの性能を判断する要素に、クロック周波数、コア数・スレッド数、TDPなどがある。

CPUの動作は「クロック」と呼ばれる周期的な信号となっている。クロック周波数と言うのはその「クロック」が1秒間にどれくらいあるかを表した数字だ。MHzやGHzが単位となっている。(現在のCPUはほとんどGHz単位で表示されのが普通になっている。)
CPUは このクロックに合わせて処理や作業を行っているためクロック周波数が高いほど 処理できる量や回数が多く、処理スピードが速くなる。そのため以前はこのクロック周波数がCPUの性能を判断する一番大きな要素だったが現在のCPUは「マルチコア化」がすすみまたキャッシュメモリなどの構造の複雑化もありクロック周波数だけではCPUの性能を判断する事はできなくなっている。言えるのは仕様や構造が同じ場合クロック周波数が高いCPUの方が高性能だと言うことだ。

CPU の中心部分であり、実際に処理を行うところが「コア」と呼ばれる部分となる。もともとコアは、1つの CPU に1つの物だったが半導体の制作工程の小型化が進むことにより1つの CPU の中に複数のコアを持たせることが可能になった。このように複数のコアを持ったCPUを「マルチコア」CPUと言う。2つのコアがある物は「デュアルコア」、4つのコアを持つ物なら「クアッドコア」と呼ばれる。さらに6コア、8コアなどコア数は増えていく傾向になっている。

複数のコアがあると言うことはCPUが同時に複数の作業を処理することができると言うことで作業の効率化が進み、処理が速くなる。最近ではOSやソフトウェアのマルチコアへの最適化が進みマルチコア化のメリットが大きくなっている。

またハイパースレッディングと言う技術により1コアを、OS側からは2コアに見せて処理速度を向上させる事ができるようになっている。ハイパースレッディングによってできた擬似的なコアがスレッドと呼ばれる。例えば2コア4スレッドと記載されているCPUならば2コアでも4コアとほぼ同等の能力を持っていると言う事になる。ハイパー・スレッディング・テクノロジーが採用されマルチコア、マルチスレッド化が進んだCPUが最近の主流になっている。

もう一つCPUの性能を判断する大きな要素にTDPと言う物もある。
TDP と言うのは、Thermal Disign Power の略で日本語で表記すると熱設計電力となる。CPU の設計上想定される最大放熱量を表す数字だ。(単位は W(ワット))

単純にクロック周波数を高くしたりマルチコア化を進めるほどCPUの放熱量は大きくなる。しかし熱が大きくなることはトラブルの元でもありファンの音などの問題も出てくる。CPUの性能を判断するためには性能とTDPのバランスも重要な要素になる。

また省エネのパソコンや静音パソコンを望むならできるだけTDPの低い物を選ぶのが良いかもしれない。

 

PCパーツ  CPU 1

パソコンを構成するパーツの中で一番メインになるのがCPUだ。CPUと言うのはCentral Processing Unitの略で日本語にすると「中央処理装置」と言う事になる。

パソコンはハードディスクなどの記憶装置に保存されているソフトウェアやデーターとマウス、キーボードなどから入力される処理命令や新しいデーターをCPUで「制御・演算」処理しその結果をモニターやプリンターなどの出力装置に表示すると言う形で動作している。つまりCPUの処理能力がパソコンの性能を決めていると言っても良いだろう。

現在パソコン用のCPUを製造しているメーカーは、インテルとAMDの2社しかない。インテルが圧倒的なシェアを占め、かろうじてAMDが割り込んでいるという図式になっている。